東海道の宿場として栄えた知立市は、現在も交通の要衝であり、名鉄名古屋本線知立駅には特急も停車する。中心街に近い弘法町には〝知立の弘法さん〟の愛称で親しまれている真言宗の弘法山遍照院(へんじょういん)があり、定期的に開かれている縁日には家族に連れられて何回か通った記憶がある。
1997年発行の愛知・岐阜・三重の古書マップによると、市内には秀文堂書店、日だまり書房、花咲書房の3店の古書店が存在していたが、現在は1店も残っていない。また、ブックオフも市内にはない。ただ、古書も扱う三洋堂書店の2階建ての大型店舗が名鉄知立駅の東側の幹線道路沿いにあり、1階奥に古書コーナーを設置している。コミック、文庫中心の品揃えだが、ここ数年のベストセラーを中心に単行本も置いている。
注目されるのは、安城市との市境に近い田んぼの真ん中で営業する名古屋市東片端に本社を構える正文館書店の知立八ツ田店。ワンフロアの広い売り場には雑誌、文庫、新書、学習参考書や、様々なジャンルの単行本も並び、中央には文具コーナー、奥にはカフェスペースも設置。岩波書店やミシマ社などの直取引出版社の書籍もしっかり揃え、隣接の安城市、刈谷市も含めてまさに地域随一の品揃え。さらにイベントも積極的に行っているようで、1月中旬から5月29日まで名古屋や刈谷などの古書店の出品で古書フェアを開催中。
また、ユニーの大型商業施設ギャラリエアピタ知立店に丸善ジュンク堂書店の「丸善アピタ知立店」がオープンするのも注目される。同商業施設には大和書店のザ・リブレットが出店していたが、経営破綻によって昨年11月末に閉店したことから、新しい書店の開業が期待されていたという。丸善がどのような売り場面積になるか分からないが、6月1日のグランドオープンが待たれる(5月22日にプレオープン)。
2020年5月19日火曜日
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