2020年5月15日金曜日

刈谷市の古書店

 愛知県のほぼ中央に位置する刈谷市は、自動車関連企業の本社や工場の集積地で、外国人労働者の姿も多い。郊外にはかつて8基の鉄塔がそびえていた無線通信施設「依佐美送信所」が産業遺産として保存、フラワーガーデンとして整備されている。昭和30年代に刈谷高校に自転車通学していたため、鉄塔の下を毎日のように走っていたことを思い出す。
 古書店として1997年4月発行の古書マップにはあじさい堂書店、西村書房、江文堂書店、がらん堂東刈谷店の4店が掲載されているが、現在でも営業しているのはあじさい堂書店のみ。このほか、アイシン精機本社北側の幹線道路沿には、ブックオフの小型店舗・かりがね店もある。
 また、新刊書店としては刈谷駅前にある商業施設・アピタの3階に地域一の品揃えと評価の高いくまざわ書店が出店、同駅から車で数分のロードサイドにはTSUTAYAのFCで書籍、文具も扱い、2階でスポーツジムも運営するブックセンター名豊刈谷店が営業。さらに、中心街には学校納業者である刈谷日新堂書店の小さな店舗や、イトーヨーカドーが入る商業施設エルシティ2階にブックスじんせいが出店。全体的にみて、県内で強力に多店化している精文館書店、三洋堂書店の店舗がないため、書籍の買い場は脆弱な地域と言える。
 唯一の古書店のあじさい堂書店は、小型飲食店、商店が並ぶ刈谷駅北口のグリーンモールの一角にあり、2階が住宅という古本屋らしいたたずまいの店舗。売り場は20坪ほどあり、コミック類を置かず、美術、歴史、郷土史、文学関係の単行本を中心に雑多な文庫、新書を並べている。歴史書では戦記物、文学では詩集などなかなか黒っぽい品揃えとなっている。文庫も講談社文芸文庫、ちくま文庫の珍しいものが並んでいる。



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