2022年4月30日土曜日

神田神保町古書店街

 

 神田神保町・古書店街のランドマークともなっている三省堂書店本店は、建て替えのため5月8日でいったん閉店する。4月25日からは靖国通り沿いの壁面に「いったん、しおりを挟みます。」の巨大なしおり広告が掲げられ、古書店街にやってきた人の話題を集めている。新しい本店ビルの完成は2025-6年ごろで、6月8日からは靖国通り沿いの元ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店ビルに仮店舗を設け、規模を縮小して営業を再開する計画。

 三省堂書店の本社・本店ビルは、1981年3月に創業100周年事業として竣工、神保町本店として親しまれてきた。しかし、建築から約40年が経過し建物設備の老朽化が進んだことから、隣接する第2・第3アネックスビルを含めて建て替えを決定したという。同社の発表によると、新たな建物は、本の街・神田神保町にふさわしく、今後も多くの顧客に愛される新・神保町本店を検討していく計画。

 店頭配布した壁面広告と同デザインのしおりでは、次のように新ビルに向けた思いを記載している。「あたらしい出会いをくれる場所。つまらない毎日から抜け出せる場所。待ち合わせにちょうどいい場所。世界のかたちが見える場所。それぞれにとって意味があり、それぞれにとって心地いい。書店は、そんな場所だと思います。100年先も、200年先も、書店という文化を残していきたい。神保町本店はこの度、建て替えのため、一時閉店いたします。未来に書店を残すため、現状維持よりも、挑戦を選びます。もっとたくさんの人が、本と出会い、本を楽しめる場所に、生まれ変わってみせる。神保町本店の第二章に、どうぞご期待ください。」

 神田神保町では7月29日に岩波ホールの閉店も決まっており、大きな地殻変動が起こりつつある。すずらん通りでは、3月に鹿島茂がプロデュース、出版社、作家なども出品するシェア型書店「パサージュ バイ オールレビューズ」がオープン。また、神保町交差点にはデジタル印刷サービス店のアクセア神保町店がリニューアルオープン、2階にはテレワークシテーションのアクセアカフェを開設した(4月25日)。

 古書店では長引くコロナ禍の影響が拡大し、今年から営業時間の短縮を図った店舗も目に付く。中でも海外文学書や洋書販売で知られる田村書店は、金・土・日と週3日間に短縮している。張り紙には「コロナ禍による人員削減で変更させていただきます」と記載、休日中アポイントメント可としている。また、同店隣の小宮山書店は火曜と水曜を臨時定休日として、平日、日曜・休日とも正午からの営業と変更している。

三省堂本店は仮店舗営業
鹿島茂プロデュースのシェア型書店
営業時間短縮する古書店


0 件のコメント:

コメントを投稿

プーチン関連翻訳本『クレムリンの殺人者』

      朝日新聞出版から11月30日に発刊された翻訳本『クレムリンの殺人者』は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領について書かれた書籍では最も内容が深いと言って間違いない。秘密警察の工作員、サンクトペテルブルクの副市長、クレムリンの管財部、首相代行、首相、そして大統領として...