ビザールな本の世界
愛知県、その近隣の古書店、ブックオフ、書店などなど
2022年12月30日金曜日
プーチン関連翻訳本『クレムリンの殺人者』
2022年10月26日水曜日
岩波文庫から『シェフチェンコ詩集』
ウクライナの国民的詩人と呼ばれるタラス・シェフチェンコの詩10篇を集めた『シェフチェンコ詩集』が10月14日、岩波文庫から発刊された。シェフチェンコは1843年から45年までの3年間に執筆した22篇の詩を手稿集『三年』に収録しているが、今回の詩集はこの手稿集から10篇を選んで訳出されたもの。編訳者は2018年に『シェフチェンコ詩集 コブザール』の訳を行い、群像社から出版した藤井悦子氏。定価858円。
手稿集『三年』は10年間の流刑を背負う原因となった作品集であり、生前はもちろん死後も長い間出版は許可されなかったという。文庫カバーの表紙では、「静けさにみちた世界 愛するふるさと/わたしのウクライナよ。/母よ、あなたはなぜ/破壊され、滅びゆくのか。」と詩『暴かれた墳墓』の冒頭部を紹介、「理不尽な民族的な抑圧への怒りと嘆きをうたい--。帝国ロシアに対する痛烈な批判、同郷人への訴え、弱者に寄せる限りない慈しみが胸にせまる」と書いている。まさに現在のロシアの理不尽な軍事侵攻に対するウクライナ国民と怒りと嘆きに通じるものがある。
解説によると、キーウ大公国が13世紀に解体したあと、荒野と化していたウクライナの地にコサックが住み着き、自衛のための軍隊を組織した。この武装集団が自覚的な民族集団へと変貌、正教の教育機関が設立されてキーウが地域の一大文化センターとなった。しかし、コサックは国家として独立していなかったため、ポーランドに軍事力を提供していた。ポーランド支配が厳しくなったことに反発、当時のコサックの首領フメリニツキィの指揮のもと、1648年に対ポーランド戦争が始まった。苦戦を強いられる中で1654年にロシアとの間に保護条約を結び、ロシアの庇護下に入った。それから13年後にロシアはポーランドと条約を結び、ドニプロ右岸はポーランド、左岸はロシアと主権を相互に認め合い、ウクライナの独立は失われた。
ウクライナの苦難の歴史がフメリニツキィの愚かな選択に始まったというシェフチェンコの批判は、詩『暴かれた墳墓』から始まったという。この詩ではウクライナを売り渡したフメリニツキィ、ウクライナを支配するロシア人、そのロシア人を助ける愚かなウクライナ人の息子、この3者をウクライナを抑圧する者としてあげている。詩『無題(チヒリンよ、チヒリンよ)』でもウクライナコサックの過去の栄光と現在の悲惨な状況を対比、フメリニツキィの居城があり、その後も数代の首長が屋敷を構えたチヒリンを歌っている。さらに長編詩『偉大なる地下納骨堂』では、ロシア人の手で発掘されるフメリニツキィの納骨堂を題材にしている。
2022年9月25日日曜日
クルコフ『大統領の最後の恋』
2022年8月5日金曜日
碧南にLAWSONマチの本屋さん
碧南市の相生交差点近くに8月5日午前8時、書店を併設したコンビニエンスストア「ローソン碧南相生町三丁目店」がオープンした。大手書籍取次会社の日本出版販売(本社東京)がローソン(本社東京)と連携、書店とコンビニの各商品を扱う“LAWSONマチの本屋さん”として営業を開始したもの。店舗面積は約80坪で、このうち書籍部分は約12坪。
LAWSONマチの本屋さんは、2021年6月に埼玉県狭山市に1号店を開店しており、今回の新店舗は2店目となる。もちろん、中部地区では初めての出店となる。ニュースリリースでは、「街に書店のある風景と、誰もが自由に本に触れ合える環境を守るための取り組みとして、生活のインフラを支えるローソンと提携し、『LAWSONマチの本屋さん』を展開しています。出版物の取次会社として本を供給するほか、そのマチのお客様の生活に溶け込み、心の豊かさを感じていただけるような売場作りを手掛けていきます」と書いている。
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| オープン日午前中にビジネスマンが次々来店しテレビ局も |
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| 通常のコンビニより雑誌、コミックは充実 |
オープン日にはテレビ局やコンビニ業界や出版関係の業者も朝から多数詰めかけ、碧南市内からの来店客と合わせてかなりの賑わいとなっていた。しかし、書籍売り場はわずか12坪であり、記念品引換券付きオープンチラシには「1万冊以上の品揃え」とアピールしているが、ニュースリリースには約5千タイトルの取り扱いとなっており、書店と言えるほどの書籍量はないような感じがした。しかも、収容量の大きい壁面に並んでいるのはコミックで、そのほか窓際の棚や中央の島什器は雑誌中心の品揃えで、単行本はもちろん、文庫も最近の新刊をピックアップしている程度しかない。
果たしてこの品揃えで“マチの本屋さん”とアピールしていいのか、個人的には非常に疑問に感じる。ただし、碧南市内には三洋堂書店くらいしか書店らしい書店がないので、限定した品揃えのコンビニよりは雑誌、新刊書を探しに行くのには便利だと思う。また、オンライン書店ホンヤクラブの店頭受け取りができるかチラシに記載されていないが、それが可能になればもう少し便利になるかもしれない。
2022年6月22日水曜日
書店の文庫陳列方法に違い
2022年6月11日土曜日
ルース・レンデルの角川文庫
2022年5月2日月曜日
大創産業銀座グローバル旗艦店

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| 大人可愛い雑貨を集めたスリーピー |
プーチン関連翻訳本『クレムリンの殺人者』
朝日新聞出版から11月30日に発刊された翻訳本『クレムリンの殺人者』は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領について書かれた書籍では最も内容が深いと言って間違いない。秘密警察の工作員、サンクトペテルブルクの副市長、クレムリンの管財部、首相代行、首相、そして大統領として...
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名古屋市内には東京・中央線沿いに点在するような新世代古書店はないが、ユニークな専門古書店が存在する。それが文庫専門の百萬文庫であり、文学書専門の千代の介書店。さらに、古書と雑貨が渾然と並ぶサブカルチャー専門のBiblioMania(ビブリオマニア)も加えてもいいかもしれない。...













