JR東海道本線快速で約20分、名鉄本線も走っている岐阜市は名古屋市の通勤圏にある。中心繁華街として知られる柳ケ瀬は岐阜タカシマヤ、ドン・キホーテといった大型商業施設もあるが、500メートル四方に張り巡らされたアーケード街にレトロな雰囲気の商店、飲食店や、新世代の雑貨店、飲食店がぎっしり並んでいる。 〝古書と古本〟徒然舎(つれづれしゃ)は、柳ケ瀬の中心アーケード街・柳ケ瀬本通りに接する美殿町商店街に位置する。店主は出版社から独立・開業した深谷由布さん。商店街のウェブサイトによると、2011年春に靴を脱いで上がる古民家スタイルの店舗を殿町に開業、2014年秋に規模を拡大して同商店街に移転した。2013年発刊の「なごや古書店案内」には初代店舗が紹介されており、かなり交通の便の悪い奥まった場所にあったようだ。また、同書では無店舗販売で営業する太閤堂書店の2代目が紹介されているが、徒然舎の買取PRチラシでは店主夫婦として顔写真入りで掲載、「名古屋にて創業40年の太閤堂書店2代目。徒然舎店主と出会い、現在は共同経営」とある。
店舗はガラス張りの明るい雰囲気の店づくりで、文学、哲学など人文書を中心に美術書、絵本、実用書、さらに定価販売の小出版社の書籍、リトルプレスも含めて幅広いジャンルの書籍を販売。文庫では海外ミステリーなどサブカルチャー系は少ないが、ちくま文庫、岩波文庫などは充実した品揃え。絶版ものはそれなりの値付けだが、珍しい書籍と出会える可能性を感じる品揃えとなっている。東京の中央線沿線には古本案内処、コンコ堂、音羽館など地元住民も遠方の本好きも立ち寄るカジュアルな雰囲気の古書店が点在しているが、徒然舎も同質の古書店の匂いが漂う。なぜかこういった雰囲気の店舗は愛知県ではまだ見い出せていない。
このほか、岐阜市ではJR岐阜駅前の線維問屋街に岡本書店が営業している。と言っても、シャッターが半分閉めてあり、主力のネット販売の在庫用倉庫を一部顧客にも開放している雰囲気。取り扱いは郷土資料、歴史、国文学、趣味本など。ブックオフは岐阜うさ店、岐阜則武店と、ブックオフプラス岐阜オーキッドパーク店の3店舗ある。岐阜オーキッドパーク店は、エディオンオーキッドパークの2階に出店する唯一の大型店舗。アパレル、服飾雑貨も加えた複合リユース店であり、書籍だけみると名古屋市のブックオフプラスと比べて商品量は多くない。
柳ケ瀬に接する美殿町商店街

徒然舎